2010年 01月 17日
wish you were here right now |
50年代からウッドストック住人たちの憩いの場であり、ポール・バターフィールドやベターデイズのメンバーほかウッドストックのミュージシャンたちの溜まり場でもあったレストラン、ディーニーズ。70年代初めの2〜3年の間、ウッドストックに住み、ベターデイズの7人目のメンバーとも言える存在でもあったのが、ボビー・チャールズだ。『wish you were here right now 』のカナダ盤(1995年)の表紙には、ディーニーズのバーで撮られた写真が使われていた。(photo by Robin May)
壁に『Betterdays』のハーモニカ・ポスターが貼ってあるのが見える。
「ウッドストックはとてもインスピレーショナルな場所だ。ご存じの通り、偉大なミュージシャン達が住んでいたり、又、そこを訪れたり、出て行ったりしていた。私も多くのミュージシャンと出会った。本当にいろんな人がやって来た。最初に私がクリス・クリストファーソンに会ったのもそこで、彼がやって来た時、丁度、「テネシー・ブルース」を書いたところだった。実はクリスは他人の書いた曲をレコーディングしたことは殆どなかったが、クリスとリタ(・クーリッジ)は「テネシー・ブルース」をレコーディングしたんだ。ザ・バンドの連中ともウッドストックで知り合った。彼らとは良い友達だった。多くの楽しい時を一緒に過ごしたよ。彼らと一緒にロードにも出て、いろんな場所で演奏をしたよ。彼らは私にとって、インスピレーションであり、又、彼らも私が彼らにとって、インスピレーションだと言ってくれる」
ウッドストックは彼に多くの出会いをもたらしたが、彼の滞在も又、ウッドストックの音楽シーンにルイジアナ音楽の強烈なスパイスをふりかけることになった。
「ルイジアナとウッドストックの音楽は異なる。知っての通り、ルイジアナには我々独特の音楽のスタイルがある。そして、ウッドストックはちょっと違っている。でも丁度、ザ・バンドが『ロック・オブ・エイジズ』のアルバムを制作中に、ホーンを入れたいということになって、私がアラン・トゥーサンを知っているよと言ったら、彼らもアランを尊敬していたので、すぐに呼ぶことになった。そして、それがアランにとって、生まれて初めて、雪を見たことになった。アランがやって来て、話が弾んだところで、彼が「雪が見られるといいな!」と言ったので、私が空を見上げると、何となく雪が降ってきそうだったので、「今日、雪が降っても驚くなよ!」と言ったら、その通り、その日の午後に雪が降ってきた。彼は私がミラクルを呼び起こしたと思ったようだった」
以上のコメントは1996年のBEARSVILLE BOXブックレット用に取材した時のものの一部抜粋。
ベアズヴィル・レコードには未発表のままになっている曲が30曲近く残されている。BEARSVILLE BOXには、その中から「ホームメイド・ソングス」、「ニュー・メキシコ」、「ロージー」の3曲が収録されている。未発表作品のコンプリートCD化、何度もトライしてきたが、なぜか許諾が下りず、実現していない。
Rest in Peace Bobby......thanks for the music!
by opportunityknox
| 2010-01-17 21:20
| 音楽